三養雑記 【判型】大本4巻4冊。縦261粍。 【作者】山崎美成（久作・北峰・好問堂主人）作。 【年代等】天保10年9月、小野那賀伎序。天保11年3月作・刊。［江戸］英文蔵（青雲堂）板。 【備考】分類「随筆」。「三養」は、美成が江戸金杉に隠居後の居室の号で、『群談採余』に載せる蘇東坡の三養の説に因む。巻一は26章、巻二は33章、巻三は38章、巻四は30章より成る。民間の行事・習俗・俗諺・遊戯等に関する事項や、見聞した古書画・古器物等についての知見を述べたもので、魁星・円転の図・女芸者・がんがんみつ口・十六島のり・鞘絵等、他書にはあまり見られぬ記事も多く、美成の特色がよくあらわれている（「日本古典文学大辞典」参照）。 ★原装・題簽付き（一部破損）・状態並み（表紙疲れ、本文ややシミ、刷りは良好）。【参考価格（初出品時の相場です）：日本の古本屋で、3万5000円～9万1800円】。